パネルディスカッションが始まりました。

パネラーと主な発言内容
エストラーダ・オユエラ アルゼンチン大使、COP3全体委員会議長
トーマス・ベッカー デンマーク環境省国際局長
「議定書発効は多国間主義の成功」
マサオ・ナカヤマ ミクロネシア全権大使
ビート・ノブス スイス大使
ジェニファー・モーガン 気候行動ネットワーク理事
浅岡美恵 気候ネットワーク代表
「COP3は日本の市民社会において、自分の未来を決める意思決定に関わる始めての場だった。議定書とともに日本人が進んでいく、市民社会をつくる機会になるだろう」
堀場厚 株式会社堀場製作所社長
「技術革新はメーカー、消費者双方の努力である。市民も当事者として考える必要がある。長い目で見ると、教育の場で教えていくことが大切だろう」
小西正樹 外務省地球環境問題担当大使
「議定書発効は最初の一歩。次の一歩は、温暖化の進展に遅れないよう取り組みだ。そのためには第一に科学的な知識と理解を深めること、次にすべての国が協力し、長続きできる努力だ」

コーディネーター 
浜中裕徳 慶應義塾大学環境情報学部教授

その後、フロアからの質問があり、ジェニファー・モーガン氏は「議定書は先進国がリードするものだが、発展途上国の中にも高い意識を持っているところがあることを我々は真摯に受け止める必要がある」
浅岡氏からは「誰にでも取り組める仕組みやシステムを導入することで、環境意識は強固になり、実行する人が増えてくる。そういう社会に向かうことを認識すること」と述べた。
小西氏は「米国に対して働きかけが必要で実際そうしている。中国に対しても温暖化防止への努力を呼びかけている」と述べた。
ベッカー氏は「議定書が機能していることを見せることが重要。CO2の排出が高くつくということを示したらいい。気候にやさしい“市場”に乗り出すことは機会である」と述べた。